ご存知の方もいると思いますが、、私、斉藤亮は2015年シーズンを持ちまして現役を引退することを決意しました。
色々な方々に相談し、話し合い、、、厳しい言葉、励ましの言葉、沢山頂きました。
そして、全てを受け入れ納得して第2の人生を歩むことに決めました。
昨年、ブリヂストンアンカーに移籍し、“常勝チーム復活”を合言葉にキャプテンとしてチームを牽引してきました。
ここ数年は自分本来の走りを見失い、色々な部分で苦しみ、悩み、そろそろかなぁ・・・と考えるようになっていました・・・しかし、チームスタッフを始めとする、スポンサー、サプライヤーの皆さまが家族のように温かく、嬉しい時も辛い時も苦しい時も、ずっと自分の傍で支えて下さいました。
引退を決断するというのは簡単な選択ではありませんでしたが、これからのセカンドキャリアを歩むためには今のタイミングと考え判断しました。とはいえ、この決断は、本当に難しく心苦しいものだったのも事実です・・・。
チームブリヂストンアンカーの一員として、2年間選手活動をさせて頂いたご恩と思い入れは一生忘れることはないと思います。
2年間という長いようで短い期間でしたが、自分の役目はこれにて終了となります。
競技生活の中では辛かったこと、苦しかったこと、悔しかったこと、虚しかったこと、、、色々とありましたが、やはり嬉しかったこと、楽しかったことの方が思い出深く記憶に残っています。
その中でも2シーズン連続で日本一のチャンピオンチームになれたこと。個人総合を獲得出来たこと。 ワールドサーキットへ挑戦できたこと。
チーム一丸となって残した功績と足跡は決して色褪せることはないはずです。
苦渋の決断となりましたが、新たな一歩をまた初心に返って歩み出したいと思っています。
自転車競技と出会わせてくれて、人生の生き方を教えてくれた小林監督。
自分のことのように親身になり、裏方に徹してくれた宇田川さん。
どんな時も温かく見守ってくれ、常に味方でいてくれた中村さん。
文句ひとつ言わず、自分の競技生活を優先に支えてくれた妻。
喜怒哀楽を察し、無償の愛で支えてくれた仲間たち。
本当に沢山の方々の声援やアドバイス、支えがあったからこそ、ここまで競技生活を全うすることが出来ました。
遅咲きの自転車生活ではありましたが、、たくさんの仲間と出会い、自転車を通して色々な人生経験が出来たことは何よりも財産だと実感しています。
皆さんご存知の通り、自分はXCスキー競技出身のアスリートでした。
気付けばスキー競技生活7年、自転車競技生活7年と同年の期間と歳月を全う出来たことは嬉しく感慨深いものがあります。
ここには書ききれないくらい沢山の気付きが一気に舞い降りてきて、自分はなんて幸せな競技人生を歩んできたんだろうと、大げさではなく心の底から感じることが出来ています。
今日という日に至るまで、沢山の方々に支えて頂き本当にありがとうございました。
自分1人の力では絶対にここまで来ることはできませんでした。
自転車関係者だけでなく、これまで関わって下さった全ての方々に心の底から感謝しています。
これからも自分らしく、今後の人生を一歩一歩、確実に、歩んでいきたいと思います。
最後に、こんなに素晴らしい競技人生を与えてくれた“マウンテンバイク”というスポーツに、心から感謝します。
2015年11月19日
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
斉藤 亮